秋の気配無し大原の里
10月29日 三千院参道のお店は観光客を迎える準備に追われている。
三千院の苔生した石垣と呂川に挟まれた細い参道は静寂そのもの心洗われる心境だ。
今日は大原バス停~三千院~音無ノ滝~大尾山(681m)~小野山~仰木峠~大原 バス停 約9キロの奥比叡の山歩きを楽しんできた。
もっとも三千院から15分の音無ノ滝までは観光客も足を伸ばすのだろう、歩きやすい道が整備されていた。
しかし其処から先の谷川沿いの登山道は大雨により崩れ去ったか?鮮明な踏み跡も無くかなり荒れており倒木や流木が長い間放置されている途切れがちの細道を渡渉5回の沢を上ることになった。
殆ど目印のリボンも無く谷筋と沢の石に人の歩いた痕跡を慎重に観察しながら、ほぼ呂川の源流に近い所で杉林の尾根に取り付いた。
急登もやがて明るい支尾根に届き少し東へ行った所が大尾山の頂上であった。
東の展望が開け眼下に琵琶湖大橋が見え京都と滋賀に横たわる比叡の大きな山塊の北の外れのようだ。
仰木峠へは県境に沿った尾根歩きで常に左手に琵琶湖の見慣れた風景がお供をしてくれるが、さすがに湖に向け吹き下ろす風は強く冷たい。
これが比叡颪か?体が冷え、たまりかねベストを着込む。
尾根筋から小野山への登りは杉林を行く事になるが、これが結構大変だ。
目印も殆ど無く、踏み跡の視認がきわめて困難、感覚的に正しいと思った処を行き、かすかなリボンの痕跡を見つけた時の喜びもしばしば経験し、今回の小野山の木にぶら下った小さな表示板を見つけたときもそうだった。
仰木峠への下りは低木の自然林の中に踏み跡が明確に見えるが、何時から無踏状態か知る由も無いが蜘蛛の巣を払い払いの何時もながらのストック君の出番となる。
下りの長い自然道は山からの湧き水で路面は濡れ、猪の掘り返した跡が生々しい。
やがて前方が明るく開け、害獣除けの牧柵を開閉したらのどかな大原の里が見えてきた。
三千院は大勢の観光客で賑わい参道に軒を並べるお店の漬物試食の掛け声が賑々しい。
他人事ながら晩秋の紅葉を狙って来れば良さそうなものをと余計な事を考えて仕舞う。
紅葉本番の大原の里は12月初め頃か? 里も山も秋の気配全く無しではあったが一味も二味も違った面白い山旅であった。
山の自然に触れ、無我の境地で自然体になれる、何と無く贅沢に思う自分が嬉しい。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)









最近のコメント